すでにどこかで話題になっていると思います。コンピューターウイルスが今後脅威をもたらし、場合によっては最悪の世界を作り上げる可能性もあるということです。
ハサミは使い方次第で便利な道具であり、人を傷つける道具にもなります。相対性理論も現代社会では欠かすことのできない理論ですが、原爆は相対性理論を応用して生まれたわけで、技術は使い方次第で善にも悪にもなるのです。
人工知能のもたらす夢の世界とは別に、負の面も述べておく必要があります。
例えばウイルスが携帯に感染し、バックグラウンドで密かにその使用者の声の特徴を模写し、その人のメールや会話内容、興味のある事柄、行動パターンを学習すると、もはや本人と区別がつかなくないコピーが生まれることになるでしょう。
その人の名を語ったコピーが、知人を騙したり取引先に情報を漏らしたり、詐欺をしたり、とにかく何でもやられてしまうことになります。コピーされたら最後、社会的に復帰できないほどの損害を与えられてしまうことになります。
これらのことはすぐにでも現実のものとなりかねない地点まで来ていると思います。
すでに携帯の音声は本人の声ではなくCELPという技術による合成された音声のパターンを聞いているわけで、本人の地声ではないという驚きの技術があるわけで。
これらの技術が詐欺集団に出回ったら最後、どこまでも金を要求されて脅されることは避けられないのではないでしょうか。
では、こうした犯罪が現実のものとなってきた場合、どのように自分が自分であることを証明するのかが問題になると思います。
かなり哲学的な問題ですね。
まず直接本人を見て判断しない限り、どちらが本当のその当人から発せられた情報であるのかが分からなくなります。その本人しか知らない情報も漏れているわけですから、秘密の暗号が通用しなくなるかもしれません。
(極めて疑心暗鬼な世界ですね)
電子メールだと発信者元のセキュリティが本人を証明する鍵となるのでしょうが、アナログな方法、例えば手紙とかだと判断が難しくなります。
つまり、本人であることを証明するためには、100%本人しか使えないシステムが開発されるか、本人が直接顔を見せる必要がでてくるのではないでしょうか。音声だけとか、映像だけだと合成されてしまうでしょうし。
オレオレ詐欺だって、電話越しで騙されてしまうわけで、直接本人と会っていたら騙されることもないでしょう。そうも言っていられないケースも多いようですが・・・
以上とりとめのない話になってきましたが、これからはさらにウイルス対策が必要になるということです。他に、この人は本物であるということを証明する技術が重宝するでしょう。
テキスト上ではもはやどちらが本人かが分からなくなる中、偽物がどんどん偽のブログとかメールを機械的なスピードで発信していき、暴走した時、どうやってそれを食い止められるのか。
一方では詐欺を働こうとしたわけではなく、人工知能に自分の肩代わりをさせて爆発的に情報が発信されていくということになると、情報は大量に溢れてウェブ上の情報の信頼度というか、質が低下するわけですね。
今は人工知能が書いた小説など、物珍しさに面白がったりしますが、そんなのばかりになって、手の付けようがなくなった場合、相対的に本人が目の前で情報発信するというライブの価値が上がると思います。
例えば、今はテレビでニュースを見ますが、テレビのアナウンサーはCGでもできるようになりますから、価値は低下していくでしょう。
しかしその代わり、今は意味が無いのでたぶん存在しないと思いますが、ライブでニュース報道をするという活動(昔はあったと思います)。その場に際して初めて接することのできるニュース。これは未来の世界では価値が高まるでしょう。
政治家が生き残る先の形態がこのような形かもしれません。(政治的合理的な判断や予算の最適配分などの解は人工知能が得意としそうな分野なので、多くの政治家は不要になります)
即興物語(朗読)など、即興詩人のライブ、講演など、その場に居ないと体験できないものの価値が高くなるので、楽しみ方はある場面ではゆっくりしたアナログなものになるのだと思います。
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